エクソソームと幹細胞の違いとは?美容液選びの基礎知識
エイジングケア*化粧品を探していると「幹細胞」や「エクソソーム」という言葉を目にする機会も多いのではないでしょうか。
美容分野で注目されている幹細胞培養上清液とエクソソームは、似た作用を持つ成分ですが、それぞれ特徴など異なります。
美容液を検討する際は、違いや見極め方を理解したうえで選ぶことが大切です。
この記事では、幹細胞とエクソソームの違いをわかりやすく解説するとともに、美容液の選び方や使用する際の注意点を紹介します。
*年齢に応じたお手入れ
幹細胞とエクソソームの違い
幹細胞とエクソソームの大きな違いは、「細胞そのもの」か「細胞から分泌される小さな粒子」かという点です。
幹細胞は、新しい細胞を生み出す元になる細胞です。
一方でエクソソームは、幹細胞を培養した液から細胞本体や不純物を取り除いた上澄み液(幹細胞培養上清液)の中に含まれる成分の1つで、情報伝達物質としての役割を持ちます。
幹細胞とは
幹細胞には、大きく2つの能力があります。
- 自己複製能:自分と同じ幹細胞を増やす能力
- 分化能:別の種類の細胞に変化する能力
この2つの働きによって、体の組織を維持したり、失われた細胞を補ったりする役割を担います。
幹細胞は医療・美容などの分野で使用されていますが、化粧品に配合されているのは幹細胞そのものではありません。
幹細胞を培養した際に得られる上澄み液である「幹細胞培養上清液」などが使用されます。
幹細胞培養上清液には、培養中に細胞から分泌された成長因子やサイトカインなど、100種類以上の成分が含まれています。
エクソソームとは
エクソソームは、体内のさまざまな細胞から放出される、直径およそ50〜150ナノメートルの物質(細胞外小胞)です。
袋の中には、タンパク質やRNA(※)などが含まれており、別の細胞へ情報を届ける「細胞間のメッセンジャー」として働きます。
肌のターンオーバーを整える働きや、乾燥による小ジワを目立ちにくくするケア、肌のキメを整えてくれる効果が期待されており、美容点滴や化粧品などの幅広い分野で活用されています。
※RNA(リボ核酸:Ribonucleic Acid):DNAの遺伝情報をもとにタンパク質を合成する、生命活動に不可欠な生体物質
化粧品で扱われる幹細胞培養上清液の種類

ヒト由来と植物由来がある
化粧品に使われる幹細胞培養上清液には、大きく分けて「ヒト由来」と「植物由来」があります。
ヒト由来では、人体の一部から採取した幹細胞を培養し、その際に得られる上清液を利用します。
成長因子やサイトカインなど、細胞から分泌されたさまざまな成分が含まれているのが特徴です。
一方、植物由来は、リンゴ・バラ・カミツレなどの植物由来の培養物やエキスを利用したものです。
主に保湿や肌を整える目的で配合され、乾燥や紫外線などの外的ストレスから肌を守るケアに用いられています。
採取部位(脂肪・臍帯・骨髄)による違いがある
さらに、ヒト由来の幹細胞培養上清液は、幹細胞を採取する部位によって含まれる成分や特徴が異なります。
| 採取部位 | 主な特徴 |
| 脂肪 | 美容分野で広く使われ、保湿やハリ・弾力を与えるケアに用いられる |
| 臍帯 | 若い細胞が含まれており、肌を健やかに保つ点で注目されている |
| 骨髄 | 希少な成分で、年齢に応じたケアへの活用が期待されている |
なかでも骨髄から採取したヒト幹細胞培養上清液は、肌のハリを与えるエイジングケア*の観点から注目されています。
*年齢に応じたお手入れ
幹細胞培養上清液とエクソソームの美容液はどっちがいい?
幹細胞培養上清液とエクソソームの美容液は、どちらが優れているとは一概には言えません。
化粧品としての効果もほぼ同じですが、それぞれ特徴が異なるため、目的に合わせて選ぶことが大切です。
ヒト幹細胞培養上清液の美容液は、乾燥やハリ不足など、肌全体のエイジングケア*をしたい人に向いています。
一方、エクソソーム配合美容液は、特定の肌悩みを集中的にケアしたい人におすすめです。
*年齢に応じたお手入れ
幹細胞培養上清液とエクソソームの美容液に期待できる効果

肌にハリを与える
幹細胞培養上清液やエクソソームを配合した美容液は、乾燥しがちな肌にうるおいやハリを与えます。
年齢とともにハリ不足が気になり始めた方のエイジングケア*にも取り入れやすいでしょう。
*年齢に応じたお手入れ
ターンオーバーをサポートする
古い角質がはがれ落ち、新しい角質へ入れ替わるサイクルをサポートすることで、肌の状態を整えます。
肌のゴワつきや乾燥くすみが気になる肌でも、なめらかで明るい印象を目指すケアにつながります。
肌荒れを予防する
うるおいを補い、肌の状態を整えることで、乾燥による肌荒れを防ぐ効果が期待できます。
肌のキメやターンオーバーを整えるケアによって、健やかな肌にも繋がります。
乾燥小じわを予防する
角質層までしっかりとうるおいを届け、肌の柔軟性を保つことで、乾燥による小じわを目立ちにくくする効果が期待できます。
特に乾燥しやすい部分には、毎日の保湿ケアとして継続的に取り入れるのがおすすめです。
幹細胞培養上清液とエクソソームの美容液の選び方

成分表記名を確かめる
まずは、商品パッケージや公式サイトの成分表示で、以下の点を確認します。
| 幹細胞培養上清液・エクソソームの表記 | ・「幹細胞順化培養液」「幹細胞培養上清液」「ヒト脂肪由来間葉系細胞エクソソーム」などの表記があるか |
| 原料の形態や配合量 | ・水やアルコールなどで希釈された「エキス」ではなく、目的の成分を含む「原液」が配合されているか |
| 幹細胞培養上清液の由来 | ・幹細胞培養上清液はヒト由来か植物由来か ・ヒト由来の場合は、どの組織(脂肪・臍帯・骨髄など)に由来するか |
商品名に「幹細胞」「エクソソーム」と書かれていても、実際の配合成分や配合形態は商品によって異なるため、成分表示まで確かめることが大切です。
相性の良い美容成分で選ぶ
幹細胞培養上清液やエクソソームだけでなく、一緒に配合されている美容成分にも注目しましょう。
例えば、ナイアシンアミドはうるおいやハリのケア、レチノールは年齢に応じた肌のお手入れ、ビタミンC誘導体は肌を整えるケアなどに取り入れられています。
複数の美容成分を組み合わせた美容液であれば、乾燥やハリ不足、キメの乱れなど、さまざまな肌悩みを多角的にケアできます。
浸透技術について確認する
「美容成分をどのように角質層へ届けるか」という、メーカーが採用している浸透技術にも目を向けるとよいでしょう。
例えば「リポソーム」は、美容成分を微細なカプセル状の構造に包み込む技術です。
成分を安定的に配合したり、角質層へなじみやすくしたりする目的で利用されています。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
>>リポソームは何がすごい?期待できる効果と失敗しない化粧品の選び方
安全性への配慮をチェックする
幹細胞培養上清液やエクソソームの原料について、培養・製造方法や品質管理体制、ロットごとの検査、安全性評価などが説明されているかも確認してください。
商品パッケージだけで分からない場合は、メーカーの公式サイトもチェックしてみましょう。
幹細胞培養上清液とエクソソームの美容液の注意点
費用が高額になりやすい
幹細胞培養上清液やエクソソームは、原料の培養や抽出、品質管理などにコストがかかるため、一般的な美容液と比べて価格が高くなりやすい傾向があります。
高価だからといって必ずしも自分の肌に合うとは限らないため、配合成分や容量、使い続けやすい価格かどうかも確認して選びましょう。
幹細胞が含まれているわけではない
「幹細胞コスメ」と呼ばれる商品でも、化粧品の中に幹細胞そのものが入っているわけではありません。
一般的に使用されているのは、幹細胞を培養した際に得られる上澄み液である幹細胞培養上清液などです。商品名だけで判断するのは控えましょう。
医療施術と比べると効果は緩やか
美容液は肌の表面から使用する化粧品であるため、注射や点滴などの医療施術とは目的や作用が異なります。
美容液は即効性を求めるのではなく、毎日のスキンケアとして継続的に取り入れることが大切です。
まとめ:2つの違いを知って、自分に合った美容液選びを
幹細胞培養上清液とエクソソームは、作用が似ている成分ではありますが、それぞれ特徴や期待される役割に違いがあります。
美容液を選ぶ際は、成分表示や配合されている美容成分、浸透技術、安全性への配慮なども確認することが大切です。
各成分の内容や違いを知り、自分の肌悩みや目的に合った美容液を見つけましょう。
